妊娠された方へ

妊娠された方へ 

妊娠初期においては、いろいろな症状がでるため、ご心配があろうかと思います。以下に妊娠初期の注意点を示しますので、参考にしてください。 

日常生活について
妊娠初期においては、通常の日常生活を送っていただいて構いません。過度に重いものを持つことや、激しい運動などを避ければ、過度の安静の必要もなく、軽い運動などをしていただいても構いません。ただし、飲酒、喫煙は妊娠経過に悪影響があるので避けて下さい。また、妊娠経過を良くする食べ物、生活上の注意なども科学的根拠があるものはありませんので、バランスの良い食事をとり、適度な睡眠を取って、健康的な毎日を送って下さい。なお、葉酸のサプリメント摂取は胎児異常の予防になるため、ぜひお勧めします(それ以外のサプリメント等は、基本的には必要ありません。不純物が入っていることもありますので、葉酸以外のサプリメント摂取は勧められません)。

妊娠4週〜5週(まだ胎嚢が見えない時期)
まだ胎嚢(GS:赤ちゃんのお部屋)が見えていない場合は、化学的妊娠、流産、子宮外妊娠の可能性もまだあります。次回の受診予定は、その辺りを考慮した日程となっていますから、必ず指示された日時に受診するようにして下さい。どうしても指示された日時に受診できない場合は、自己判断で携帯・インターネット・自動音声電話予約等で予約変更をせず、診療時間内に022-722-8841に電話でご相談下さい(医師から「子宮外妊娠の疑いもある」と説明されている場合は、受付スタッフに必ずその旨をお伝え下さい)。

当院から紹介状(妊娠経過証明書)を受け取ったら
当院から紹介状を受け取ったら、1週間以内に、必ず紹介先の病院を受診するようにして下さい。紹介状は、夜間に何かあった場合にそれを持っていけば診てもらえる、というものではありません。まずは1度、必ず日中の診療時間内に受診していただくようにお願いします(受診時期は別途医師が指示する場合もあります)。

出血があった場合
以下のような出血に緊急性はありません。
 1)おりものにピンク色の出血があった
 2)おりものシートに直径数センチくらいまでの赤い出血がみられた
 3)茶色っぽい、あるいは黒い出血が続く

これらの症状は、多くの方が経験するごく軽い出血です。妊娠初期の出血は、正常妊娠でも25%程度の方が経験することであり、あまり心配はありません。出血が直接の原因で流産することはなく、緊急で受診する必要はありませんので、運動などを避けて自宅で安静にすれば、多くの場合、出血はおさまります。外出中、お仕事中の場合は、できるだけ早めに自宅に帰るようにするとよいでしょう。

腹痛があった場合
以下のような腹痛に緊急性はありません。
 1)卵巣のあたりがつっぱる感じがする
 2)生理が来そうな感じがする
 3)なんとなく下腹部がにぶい感じがする

これらの症状は、多くの方が経験するごく軽い症状です。妊娠初期の腹痛は、多くの方が経験するごく一般的なことであり、あまり心配はありません。腹痛が直接の原因で流産することはなく、緊急で受診する必要はありません。このような症状はしばらく続くこともありますが、症状が重い場合には自宅安静を心がけて下さい。

安静にしても症状がおさまらない場合、夜間・休日に出血や腹痛があった場合
前のページに示したより多い出血や腹痛などの症状がある場合でも、まずは自宅で安静(買い物・仕事・家事などをせずにベッドで寝ているかソファーでテレビを見ている程度の状態を示します)にしていただくことになります。外出中や仕事中の場合は、早めに帰宅して様子をみてください。
次に、夜間や休日に出血があった場合についてですが、まずはあわてないで落ち着いて対処して下さい。
妊娠初期に出血や腹痛がある場合、当院では投薬治療を行う場合もありますが、一部の例外を除いては、出血や腹痛に対して妊娠継続の可能性を改善させる治療法や特効薬があるわけではなく、夜間や休日に救急受診をされても、超音波で見ることができるくらいで、何もしてあげることができません。また症状がある場合は安静が基本であり、そういった場合に車に揺られて長距離の移動を行うことはかえってよくありません。
まずは自宅で安静にしていただき、半日〜1日程度自宅で安静にしても症状が治まらない場合には、診療時間開始後(できるだけ午前中のうち)に当院に電話でご相談下さい。
特に、夜間に症状が出現した場合には色々とご心配だとは思いますが、緊急性のない症状で安易に近隣医療機関を救急受診したりしないように、ご理解とご協力をお願いいたします
当院は、年3回のビル休館日を除き、年中無休で診療を行っています。日曜日および火曜日は午前のみの診療となります。当院の診療予定については、http://www.ivf-kyono.or.jp/schedule/ にも掲載していますのでご確認下さい。

仕事を休む場合
お仕事をなさっている方で、仕事を休む場合、病休か有給休暇でお休みすることになると思います。病休扱いにする場合で診断書や証明書をご希望の場合、「休業が必要かどうかを医師が判断して、事前に休業を指示した」ということが必要です。自己判断で休業されても休業証明は書けませんので、あらかじめご相談下さい。

非常にまれですが、万一、以下のような症状がある場合は、「子宮外妊娠による腹腔内大量出血」「進行流産」なども疑われますので、近隣の婦人科に救急受診をお願いします。
  1)経験した事がないような激痛が続く場合(立てない、歩けないような痛み、など)
  2)胎嚢確認後に、月経の最も多い日よりもさらに多い出血が始まり、止まらない・増える場合
  3)腹痛があり、意識がもうろうとしている場合、目がうつろである場合
また、受診したり入院したりした場合は、翌日の診療時間内にご本人、あるいはご家族からの報告の電話をお願いいたします。

妊娠経過中は色々とご心配な点も尽きないと思いますが、妊娠中は色々な症状があるものです。落ち着いて、適切に対処することが大切です。皆様の無事の妊娠経過・出産を心よりお祈りいたします。

京野アートクリニック 婦人科