妊娠の転機

妊娠の転機


Q1

体外受精&胚移植の妊娠率はどのくらいですか?

A1

当院における胚移植あたりの妊娠率は約35〜45%です。


Q2

体外受精&胚移植は何回くらいすると妊娠が可能ですか?

A2

おおむね採卵3回程度が目安ですが、10回以上の治療を経て妊娠された方もおります。あくまでこれは、3回目までに妊娠される方が多いというだけで、4回目以降の妊娠の可能性を否定するものではありません(可能性が低くなってくるということと望みがないということは違います)。これは顕微授精、Assisted Hatching、胚凍結、精巣上体、精巣精子の回収などの技術進歩によるものと思います。


Q4

出産は何歳くらいまで可能なのか?個人差はあるのでしょうか?高齢でIVFを行う時のリスクと注意点はどんなことなのでしょうか?

A4

通常は45才くらいまでです。多少、個人差はあると思います。高齢の方は着床率、妊娠率が低く、流産率が高くなります。また、高齢の方では染色体異常の確率が高いという報告もあります。


Q6

不妊治療をしてやっと妊娠できても流産を繰り返す人も沢山いるのでしょうか?
一度妊娠流産をして二度と妊娠できない人もいるのでしょうか?

A6

流産を繰り返す場合を不育症と呼びます。原因は70%が受精卵の染色体異常と言われています。今まで生児を得られていない反復流産の方でも約55%が、一度でも生児を得た既往のある反復流産の方でもその後に約70%の確率で生児を得ることができます。二度と妊娠できなくなる人はいますが、それは極まれです。


Q7

IVF、ICSI、凍結胚移植の成功率はどれくらいなのでしょうか?着床障害に対してのAHA( 透明帯開口法 )はどれくらい効果があるのでしょうか?

A7

IVF、ICSI、凍結胚移植とも成功率は35〜45%前後です。ただ、20才代では50〜60%、40才代では10〜15%と年齢により大きく異なってしまいます。AHAについては凍結融解胚移植のみ行っております。


Q8

体外受精−胚移植で妊娠、出産した場合、生まれてきた赤ちゃんに先天的な異常がでる頻度は自然妊娠、出産したときよりも高いのでしょうか?

A8

体外受精で妊娠、出産した児が先天的に異常がある割合は、自然妊娠で出産した時の割合とほぼ同じです。


Q9

ICSIでうまれた赤ちゃんは染色体異常の頻度が高くなるのでしょうか?

A9

ICSIの場合、染色体異常のある患者様の精子を使った治療をする事もあるので、必然的に若干染色体異常が多くなる傾向が認められます。


Q10

採卵時に未成熟と判断された場合、その卵子を体外で成熟させることは可能なのでしょうか?また、そのような卵を使って妊娠、出産した例はあるのでしょうか?

A10

通常の卵巣刺激で得られた卵子を体外で成熟させた時には、大部分に染色体異常があるとされ、妊娠率もかなり低率です。ただ、妊娠、出産の報告もわずかですがあります。


Q11

以前テレビで、受精卵を一度凍結しておいて採卵した数ヶ月後に融解胚を移植すると妊娠率が60%くらいになると聞きましたが、採卵した周期に胚移植するより、自然の周期に融解した受精卵を移植する方が妊娠率はいいのでしょうか?

A11

受精卵の凍結融解の技術の改善、受精卵と子宮内膜の同期化、着床率の研究が進めば良い結果が得られると思います。現在の技術では良くても40〜50%前後だと思います。


Q12

凍結胚を使って妊娠した場合、生まれてきた赤ちゃんに奇形の頻度が増えることはないのでしょうか?

A12

凍結胚を用いたからといって、奇形の頻度が増えることはありません。赤ちゃんの健康に関して心配な場合には、葉酸の摂取をお勧めします。妊娠初期(4週ぐらいまで)に起こる二分脊椎や無脳症などの神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができるということで、厚生労働省も摂取を勧めています。